今年も一年有り難うございました。
2019年が終わりますね。
アトリエ壱も本日で仕事納めとなりました。
最後の仕上げいっちん作業が残っており、夜になってまた作業。
夜の仕事はいつものことですが、ようやくすっきりとした気持ちで片付けを済ませました。
さて、今夜はこんな事を思うのは朝ドラを毎日観ている影響でしょうか‥(笑)
とりとめのない想いがですが、2019年の締めくくりに綴っておこうと思います。
思えば呉市に戻ってから10年が過ぎます。
実家の小さな小さな納屋をむりやり工房として、とりあえず作り始めました。
工房といっても、とにかく狭い部屋で振り向くと全ての道具が取れるほどの広さ、ぶっちゃけ4畳半!
しかも陶芸の仕事など1つもありませんでした。
窯さえ自分の窯を持てるほどのお金もありませんでした。
それでも作品を作り続け、アルバイトをしてお金を貯めて窯を買い、音戸町に古家を借りて、作業場が少しだけ広くなりました。
そして昨年、同じく音戸町北隠渡にアトリエ兼自宅を移して現在に至ります。
今のアトリエ壱は元布団屋さんなので結構広くて、作業も今までで一番しやく気に入っています。
こんな立派な工房で仕事が出来る日が来るとは!10年前の自分に大丈夫!頑張れ!!と言ってあげたい(笑)
そりゃ工房はこれが完璧という事は多分なくて、欲を出したらキリがないのですが、今の環境に本当に感謝しています。
改めて思うのは、物事は一気には進みません。
でも信じて進めば、一歩づつでも、ゆっくりでも、着実に前進していくものなのだと感じています。
『今ある中でベストを尽くす』
昔からずっと心に持っている言葉です。
人はそれぞれ生まれ育った環境や、とりまく状況もそれぞれです。
人を羨ましく思うのではなく、今ある環境の中で今出来ることを一生懸命する。
そうすれば、今ある環境に感謝することが出来るし、陶芸が出来ている事自体、それだけでも幸せな事だと思ってやってきました。
呉に戻っていきなり自宅の一角を工房にする事を認めてくれて、作業台を一緒に作ってくれた、今は亡き父親。
古家を工房としてスタートする為に手助けして下さった多くの方々。
そして、昨年、陶芸家という職業を理解して結婚を機に田舎に新居を選んでくれた旦那さん。
全てに心から感謝です。
長々と綴ってしまいましたが、来年も今ある環境に感謝して制作していこうと思います!
細々ですがお教室のお仕事も頑張ります!
どうぞ引き続き宜しくお願い致します。
新年も穏やかで健やかな一年となりますように!
2019.12.28
アトリエ壱 佐々木しず
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